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【文庫or単行or電子or中古】本好き大学生による本の買い分け基準

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(Photo by Jason Wong on Unsplash

みなさん、本は何派ですか?

文庫本派? 単行本派? 電子書籍派? 中古本派?

今回は、読書が好きな大学生が本を買うときに、どのような基準で文庫本と単行本と電子書籍と中古本を買い分けているのか、記事にまとめてみました。

実際に購入した本も、一例として一緒にご紹介しています。

文庫本か、単行本か、電子書籍か、中古本か、どれを買おうか迷ったときに、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

文庫本

基本的に、本は新品かつ文庫本で買うことを前提に考えています。

なんと言ってもお値段がお安くて、少ないお金で沢山本を買うことができるので、1番買うことが多いのは文庫本です。

が、しかし、文庫化されていない新作や装丁も楽しみたいものは単行本を購入しています(詳しくは後述)。

文庫本も単行本もどちらも出版されていて、文庫本を選ぶのは、次のような場合です。

文庫本を買う基準

  • シリーズものなので全部揃えたい
  • 単行本は入手困難
  • 文庫本ならではの書き下ろし、あとがきがある

シリーズものなので全部揃えたい

シリーズものを全部揃えて読むときは、安く済む文庫本を買います。

神永学「心霊探偵八雲」は、単行本も文庫本もどちらも新刊書店で販売していましたが、全部揃えて読みたいので、金銭面を優先し、文庫本を買って読んでいるところです。

単行本は入手困難

単行本から文庫本化され、もはや単行本は中古本でしか手に入りそうにないときは、文庫本を買います。

単行本の出版から何年か経っている小説だと、このケースが多いんじゃないかなぁと思います。

文庫本ならではの書き下ろし、あとがきがある

単行本から文庫本化されたときに、単行本にはなかった解説や著者のあとがきがあるのは、文庫本ならではです。

内容だけでなく、解説やあとがきも気になるときは、積極的に文庫本を購入します。

また、文庫本は、単行本を経て文庫化されるイメージがありますが、文庫本の中には、どこの雑誌にも連載せず、単行本として出版されず、いきなり文庫本として出版される”文庫オリジナル”または”文庫書き下ろし”と呼ばれる文庫本もあります。

集英社のいきなり文庫!は、まさにそのような文庫本を集めたページになっています。

単行本

単行本を買う基準

  • 出版されたばかりの新作
  • 装丁も楽しみたい
  • 手元において何度も読み返すことになりそう

単行本は、文庫本と比べるとお値段が倍以上だし、かさばるので持ち運びするのにも不便です。

ですが、こだわりのある装丁、ページに余白があって字が読みやすいのは単行本ならでは。

高いお金を払って手に入れた分、読むぞ!という気持ちにさせてくれます。

それに、本を買うことで作者が生活できて、そのおかげでさらに面白い本が書けて、また出版されて読めるようになったら最高だと思いませんか?

そう思うと、単行本は高いけどコスメとか外食を我慢して買ってもいいかなーって気になります。

出版されたばかりの新作

出版されたばかりで話題になっている新作の本がすぐに読めるのは、単行本しかありません。

(電子書籍同時発売のものもありますが、すべての書籍に当てはまらないのでここでは省きました。)

文庫本が発売されてから読めばいいかと思う本もあるのですが、本は読みたいと思ったときが読みどきだと思うし、文庫本が出るときには読みたい欲が失せてたり、はたまたそれまでに生きていなかったらどうしよう・・・とか考えて、読みたい!と思ったそのときであれば単行本を買います。

装丁も楽しみたい

単行本も文庫本もどちらも販売されていて、どちらを買おうか迷ったとき、装丁も楽しみたいし、本の存在を感じながら読みたい、というときは単行本を選びます。

藤崎彩織「ふたご」は、単行本と文庫本どちらも新刊書店で販売されていて、どちらを買おうか迷ったのですが、読後に本棚に置いておきたかったのと、装丁を見たかったので、単行本を選びました。

場所を取りますが、視覚も触覚も楽しめるのは単行本ならではですし、本を作る方々のこだわりを感じることができます。

手元において何度も読み返すことになりそう

なんとなく、ふと思い返したときに読み返したくなるだろうな、と直感で思った本は、単行本で買っています。

俵万智「サラダ記念日」がそうです。

詩集は読み手のそのときその場の気持ちで感じることが異なる本だと思うので、手元に置いてときどき読み返すために、持ちの良い単行本を選びました。

電子書籍

電子書籍を買う基準

  • 古本でしか手に入らない本
  • 読み捨てになりそうな本
  • 実物を買う勇気はないけど読みたい本
  • 漫画

電子書籍は、紙の本よりも比較的安い値段で買えて、その場ですぐに読み始めることができるのが魅力です。

一方で、紙のような存在感、質感は無いため、読んでいる気がしない、という意見には同感です。

また、あのページらへんを読み返したいなーと思ったときに、紙の本で読んだ感覚や空間でうろ覚えになることが多いと、すぐに探し当てることができないといったデメリットもあります。

ですが、どれだけ沢山本を購入し読破しても場所を取らないので、本は読みたいし買いたいけど物は少ない方がいい、家以外でもどこでもいろんな本を読める状況がほしい、という方に電子書籍はおすすめです。

中古本でしか手に入らない本

単行本どころか、文庫本ですら新刊書店では手に入らないであろう本、紙だと中古本でしか手に入らないような絶版の本は、電子書籍があれば電子書籍で購入します。

三田誠広「星の王子さまの恋愛論」は、紙は中古本でしか出回っていないようなので電子書籍で購入しました。

紙では絶版でも電子書籍だと手に入る本もあるので、紙は古本しかないor絶版になってるけど、本は出版社や著者にお金が入ってほしいという方に、電子書籍はおすすめです。

読み捨てになりそうな本

“読み捨て”というと聞こえが悪いですが、言い換えると一度読んだだけで満足しそうな本、読むよりも読後に実践する方が大切な本のことを言います。

例をあげると、勉強法の本がこれに該当します。

このような勉強本は、手元において何度も読み返すことより、1回読んでみて実際に行動することの方が大切なので、わたしは電子書籍派です。

紙で買う勇気はない本

紙として置いておくのも、立ち読みするのも抵抗があるけど気になって読みたい本がこれに該当します。

例えば、恋愛の本や引き寄せについての本です。

特に恋愛系の本は、ちょっと読んでみたいけどなんだか気恥ずかしい気がするし、紙として手に入れても、読後手元に置いておくのも億劫だし、だからと言って処分するのも気後れします。

電子書籍なら誰にも見られることなく読めるので恥ずかしさがないですし、読後に場所を取ることもないので、気になったらポチってすぐに読むことができます。

漫画

漫画は所有して読みたい欲はあるのですが、紙を購入すると場所はどうしてもかさばってしまいます。

そんなときには電子書籍が最高です。

Wi-Fi環境で書籍購入→ダウンロードを済ませておけば、いつでもどこでも買った漫画が読めます。

レンタルコミックではないので途中で読めなくなるなんてことはないし、永久に所有することができる安心感があるので、わたしは所有欲も満たされています。

(電子書籍会社が倒産することがなければの話ですが、倒産しなさそうな大手の会社を見極めて購入すれば安心かと思われます!)

中古本

中古本を買う基準

  • 絶版かつ、電子書籍で発売していない本

中古本は、新刊書店ではお目にかかれないような絶版の本を手に入れることができます。

ただ、中古なので色あせ・破れなどの傷や、衛生面が気になる方にとっては気になることだらけで、デメリットが大きいかと思われます。

中には、絶版のため希少本となり、定価の何倍もする本もありますが、物によってはほぼ新品状態なのにも関わらず、定価より安く買って読むことができるので、中古本が好きでよく買う方もいらっしゃると思います。

絶版かつ、電子書籍で発売していない本

何十年も前に出版されて以来、絶版になっていて電子書籍でも発売されていない、そして今後復刊したり電子書籍で出版されることがなさそうな本は、中古本で手に入れます。

本は新品かつ正規の値段で購入し、著者や出版社にお金が入ってほしいわたしとしては、中古本は最終手段になります。

しかし、それが読みたい本であれば、元々の定価の倍の値段を払ってでも手に入れています

GARNET CROWの作詞とキーボードを担当しているAZUKI七の詩集「80,0」は、定価の約3倍ぐらい、約3,000円で購入しました。

ジョージ・メンドーサ作、ドリス・スミス絵、福原洋子訳「だれのおうちかな?」は、定価の10倍ぐらい、1万円以上で購入しました。

1万円の絵本、しかも中古だというと驚かれるかもしれませんが、何しろ約40年前に出版された絵本で、小学1年生のときに何十回も借りて読んだ人生最多読み返し数を誇る本なので、1万円以上の価値がある本だと思っています。

どちらも10代の頃、Amazonで見つけてすぐにポチった宝物の本です。

まとめ

文庫本、単行本、電子書籍、中古本、それぞれのメリット・デメリットをまとめた記事はいくつか拝見したことがあるのですが、本を読む人が個人的にどういう基準でそれぞれの本を使い分けているのかについてまとめた記事は少ないと思ったので、今回はこちらの記事をまとめてみました。

金銭面や環境、個人の考えによって、文庫本派、単行本派、電子書籍派、中古本派があると思いますが、わたしはどの本もそれぞれメリット・デメリットがあるので、食わず嫌いせずいろいろな本を読み分ければいいと思っています。

実際、わたしは旅行先で藤崎彩織「読書間奏文」を読んで、単行本の良さに改めて気付き、今まで以上に単行本を購入して読むようになりましたし、AmazonのKindle Paperwhiteを購入してからは、今までほとんど読まなかった漫画や恋愛系の本を読むようになり、読書のジャンルが広がりました。

それまでは、単行本は高いから・・・と敬遠していたし、電子書籍より絶対紙がいい!と信じていました。

今では単行本も電子書籍も買うし、これまで通り文庫本も、最終手段として中古本を買うことも選択肢にあります。

みなさんも、まだ読んだことのない種類の本やあまり読んでいない種類の本があれば、ぜひ読んでみてください。

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